top of page

電脳〇小説 

2014年10月14日講義 電脳小説の可能性
東野 司先生

 先生のお話を聞いていると当時では考えられないだろうと思われていることが電脳小説では面白いと読者には受ける。SFが好きな人にとっては非現実性というのは最新技術やそれこそ宇宙の仕組みであり、自分が想像できないところにファンタジー性を感じるのだから当たり前だろう。ヒット作に共通するのは意外性や性質的に真反対のものを組み合わせたときにうまれるものであり、「her」という映画がヒットしたのもコンピューターと人間の恋という反対になるものがうまく組み合わせてあり、「あ、こうなることが今後あるかもしれない。」と思わせることができたからだろう。

 

 恋愛小説ができたなら、私はコンピューターと人間の友情物語とかもできると思う。コンピューターをもっと一人ひとりが持ち運びやこすくなったとして、個人に必ず相棒となる人工知能のコンピューターがいて、そのコンピューターと人間の友情みたいな。組み合わせようと思えば何でも生まれるのが小説のいいところだと思う。

 

かつ話を聞いていて興味深いと思った点は当時は無理だと考えられていた技術がなんやかんや時間はかかっているが本物技術として実現されている点である。ファンタジーとして始まったものが現実に現れることができるのはSFだけではないかと私は思う。普通のファンタジーではまずありえない。そこで思うのは今後も私たちが電脳小説で読む技術は間違いなく現実世界でも開発され、またそのアイデアの原点に電脳小説はなり得るのではないかと。今後そういった意味でこれからの技術開発のひとつのヒントとしての可能性的な役割が大きくなっていくのではないかと思う。

 

 小説として面白いと思った物語が現実世界とリンクしていくのが今回の講義で電脳小説の一番の面白みなのだなと知った。

そこでもっと今までのコンピューターでは難しかった人間の感情に対してコンピューターも感情を持って接していくことがテーマの小説がこれからますます増えていくのではないかなと思った。

Midori Sato

bottom of page