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クレヨンしんちゃん

雲黒斎の野望

 

 SFって大体お話として近未来のことを話していることが多いが、昔の時代をあえて征服してやろうというのが面白かった。前半は時代劇の要素で構成されており、物語の後半になるとSFの設定になる。タイムスリップもので有名な「時をかける少女」は過去のことしか描かれないし、それが一般的だとは思う。この映画のように前半後半でふたつの時代が楽しめるようなものは珍しいと自分が感じるからかこのお話が結構好きだ。またSFというもので描かれるメッセージって意外と伝える内容的にはすごく初歩的なことというか人として大切にしなきゃいけないことが多いからすごくいいなと思う。

 このお話でいうと、結局は家族みんなでいられることが一番大切なんだよというメッセージがすごく心に沁みてくる。近未来的といえば合理的が極限まで活かされていることが多いが、だからこそこういった一番人として大切な知識というかメッセージが伝わりやすくなるのかなと思った。とにかく前半後半で時代のシチュエーションがまったく違うお話というのは珍しいと思うのでぜひみんなにも見てもらいたい作品である。

MIdori Sato

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