top of page

 自分はSFと聞くと、はじめは近未来の科学的世界か、宇宙で戦争をしているイメージがとても強く、(もしくはドラえもん。)そのため、なんだか少し遠い存在のように感じていた。しかし、こうして一年この授業を受けてみて、スペースオペラやサイバーパンクなど、SFにはさまざまなサブジャンルが存在しており、たとえば昔から絶大な人気を誇る「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はタイムマシンを使用したことによっておこるタイムパラドックスを題材にした時間SFものだし、「鉄腕アトム」や「機動戦士ガンダム」はロボットSFものであったことを改めて思い出した。SFは普段自分が楽しんでいる作品たちのなかにも多く存在しており、決してとっつきにくいものではなかったのである。これを機に、いままで自分には合わないだろうと思い込んで避けていたSF作品にもどんどん触れていきたいと思った。もし自分と同じように距離があるかもと感じている人たちがいたら、このHPに挙げた課題や作品たちをみて、少しでもSFに興味を持ってくれたら嬉しい。

Sayaka Hirano

 SFというのは、架空の世界における用語であり、私たちが生活を行っている世界にはあまり関わりのないものだと思っていた。しかしSFというのは私たちの身の回りにありふれたものであり、現代における日々の生活の中で目にしない日はないものであると、この授業を受けることによって気付かされた。今まではまったくSFだとは思っていなかったものが実はSFだったのだと分かり、身の回りにあるあらゆるものに対する興味が以前よりも増したように感じる。自分が好んでいる漫画などの作品を、違った観点から捉えるきっかけともなった。今後年月を経るにつれてSFはより発展し、ますます私たちの生活に欠かせないものとなってくるだろう。SFが発展し変化していくことによって、漫画やアニメなど二次的な作品におけるSFの在り方も変わってくるのではないだろうか。そうした違いとともに、今後も身近なところからSFについて考えていきたいと思った。

Ayaka Inoue

 大学1年のゼミの中でファンタジーについて主に学んだことがあるのだが、その時はあまりSFよりかは童話を中心に学んでいたので今回SFというジャンルをいろんな視点から見ていく一つ一つの授業はとても興味深かった。ファンタジーというものは基本的に非現実に満ち溢れていてその中に日々の生活を象徴するものが比喩として隠されていることが多い。だから話を聞いていくうちにSFというジャンル自体がすごくファンタジーの中でも異種的なものだと思った。時代設定が近未来であり、科学という合理的なものは通常のファンタジーという非現実を表す手法の中ではきわめて相反するものであるはずなのに調和が成り立っている。合理的であるはずの科学も人間の想像の範疇を越えたレベルになると、そこから非現実性が出てくるのはすごく面白いと思った。そしてSFで出てくる科学技術というのは確実にこれから人類がまた実際に開発し、ファンタジーではなくなっていくだろう。そうなるとまた新しい発想で作られたSFが生み出されていくのかと思うと、ファンタジーというジャンルの中でSFは唯一これからも発展し続けていくジャンルなのかなと思った。今まではあんまりSFというジャンルが好きではなかったのだが、これからはもう少しSFというジャンルに挑戦していってみようかなと思う。

MIdori Sato

 今回一年間を通して「SF」というひとつのテーマの下に様々な分野で活躍されている先生方の講義を聞くことができた。これまでSFというジャンルに触れる機会の少なかった私にとって、この講義はとても刺激的で興味深かった。全ての講義の内容に共通していたのは、「SFが近づいてきている」ということだと思う。もちろん実現されていないことは山ほどあるのだが、これまでSFとして描かれていたコンピュータ中心の世界や環境破壊され崩壊した地球など、これらは以前よりももっと身近で切迫した問題として、私たちの生活にリアリティーを持って迫ってきていると思う。漠然とした遠い「未来」としてのSFと、今この瞬間に地球上のどこかで起こっていそうな「現実」としてのSFと、現代の私達には2通りの見方ができるのではないか、と感じた。自分とは縁遠いと感じていたSFが、この講義を通して自分の興味の範囲とリンクしている部分が多いことに気づけた。これから少しずつSFに挑戦してみようか、まずは王道SFから。

Risako Hayakawa

この授業を受講する前の『SF』のイメージは『古臭い』『時代遅れ』というイメージであった。というのもここ最近『SF』という言葉を聞くことはほとんどなかったし、いわゆる『SF』モノと呼ばれる作品は少し前の時代に創られたものという固定概念があったからだ。ところが授業を受けていくにつれ、この現代の時代がむしろ『SF』の世界観に近づいてきたのだと感じるようになった。インターネットが普及し世界が簡単にそして一瞬にして近づける現在だからこそ『科学的な空想』であったはずのものがもはや空想ではなく現実になってきているように感じた。今だからこそ現実的な問題として我々の眼前にリアリティを持って存在しているものが『SF』であるとこの一年を経て感じるようになった。だからこそこの講義の中で知った『SF』という概念にとどまらない様々な事象に自分の中でも深くみてみようと思った。

Shunsuke Kuroiwa

bottom of page